披露宴での話…
数年前の披露宴に出席した時の話です。最近の傾向としては、適齢期が30代移ってきているようですが、新郎新婦ともに三十代。
それと、こう書いては何ですが、ご両人とも十人前よりは少し採点が辛めの方。おまけにお二人とも、どちらかと言うと肥満型。
そして、披露宴の進行に伴い、御来賓の方が祝辞を述べられたのですが、その中のお一人、かなりのご老人が仰いました。
「○○ちゃん。よかったなぁ。おりゃー、おめえには一生嫁さんこねぇと思っとたでよー。」
これだけでも、新郎は真っ赤になり下を向いていましたが、この新郎側の縁者と思われるご老人。返す刀で、新婦に向かっての言葉がふるってました。
「◎◎さん。こんな奴だし、病気のおっかあ抱えてるけどよ、よう支えてやってくれや。幸いあんたは、気立てと健康だけには自信があると聞いとるからなぁ」。
これに対して、新婦も、器量の点はご自分でも承知されていたとはいえ、やや苦笑い気味。
お互い、いまどき珍しいお見合いだそうですが、何しろこんな時代でも、都会からは離れた農村。
やはり嫁さんは、器量よりは気が効く働きものがいいという意識が強いのですね。
こういう率直と言えば率直な祝辞でしたが、おかげさまで、そのお二人今でも仲良くやっておられるそうです。
面白いというよりは何か、今の人間が忘れているようなユーモアとペーソスあふれる披露宴。お招き頂き本当に良かったと今でも覚えております。